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建設現場への導入が急増中!~建設会社のための「パワーアシストスーツ」ガイド~

人が機械を身につけて身体能力を拡張する「パワーアシストスーツ」。SFやアニメの話だったものが、ここ数年で一気に実用化に向かっています。実際、建設現場に導入される例も出てきました。そこでこの記事では、パワーアシストスーツはどんな種類があるのか、価格はいくらぐらいかなど、現実的な話も含めて紹介していきます。

人と機械が一体になって作業する

パワーアシストスーツは、パワードスーツ、アシストスーツ、ロボットスーツ、サポートスーツ、マッスルスーツなど、様々な呼ばれ方をします。機能的には、体の周りに機械を着けて、人間と機械が一体となることで、重い物を持ち上げやすくしたり、上を向いて作業しやすくしたりというサポートを行うものです。

ベンチャー企業が開発する例が多かったのですが、ここへ来て大手企業や歴史ある企業も参入もあって、盛り上がりを見せています。

調査会社シード・プランニングの予測では、パワーアシストスーツの市場規模は2017年には50億円、そこから急拡大して、2020年には300億円、2024年には1000億円を超えるとされています。

パワーアシストスーツの市場規模引用:テレプレゼンスロボットとパワーアシストスーツの最新動向|シード・プランニング

 

建設現場でも導入が始まる

パワーアシストスーツの用途は今のところ、入浴介助で上げ下ろしする際などに活用される介護分野が多くなっています。介護ロボ導入補助金制度によって一気に増えたと言われます。

運搬分野の導入も多いです。工場、物流倉庫など、重い物を上げ降ろしする機会が多いところで導入が始まっています。

腰をかがめたり重い物を運んだりする割に高齢化が進んでいる農業も今後は導入が増えていくだろうと予測されています。ほかには、リハビリなどの医療分野、災害救助などでも活躍が期待されています。

人材不足と高齢化が進む建設業界でも、使えるなら使いたいという会社が多いでしょう。重い資材や建設機械の持ち運び、不安定な姿勢での作業など、アシストがあれば助かる作業が多い業界です。パワーアシストスーツによって、体を壊して辞めていく人が減れば、人材不足が少しは緩和されるかもしません。

 

パワーアシストスーツの仕組みや形は?

パワーアシストスーツは、何らかの動力を使って人間の動きをサポートします。業務上の疾病の約6割を占める腰痛(※)対策として、多くは腰を曲げたり伸ばしたりする動きを楽にする目的で開発されています。動力は、内部に搭載されたモーター、バネ、ガスの圧力など様々です。伸び縮みする人工筋肉を使うものまであります。
※「平成27年度版労働衛生のハンドブック」労働者健康福祉機構

形は、アニメに出てくるパワーアシストスーツでは、下の写真のように全身が多いです。

スケルトニクススケルトニクス|オフィシャルサイトより(https://skeletonics.com/

しかし、一般に販売されるタイプは、もっとシンプルで機能が絞られています。リュックのように背負う上半身タイプ、腰の後ろに装着する腰タイプ、腰と足に装着する下半身タイプの3種類が主流です。腰タイプは軽いが背中や足のサポート力はないなど、それぞれメリット、デメリットがあります。

現在、販売されているパワーアシストスーツにはどのようなものがあるのか、建設業界に向いた機種をご紹介します。

 

脳からの信号を読み取る「HAL腰タイプ 作業支援用」

ロボットスーツ「HAL®腰タイプ作業支援用」写真:ロボットスーツ「HAL®腰タイプ作業支援用」を全工場に導入|大和ハウス工業

まず紹介するのは、2004年に筑波大学の山海嘉之教授が設立したサイバーダインの「HAL(Hybrid Assistive Limb)」。体を動かす時に脳から筋肉に送られる生体電位信号を読み取ることで、その人の意思に従った動作をアシストし、物を持ち上げたり運ぶ時の腰への負荷を約40%低減するのだとか。

動力は電気で、90分の充電で180分使えます。約3kgと軽量なので、長時間の作業でも邪魔にならず、女性や高齢者にも使いやすいようです。

 

動きを自動検知する「ATOUN MODEL As」

パワーアシストスーツ ATOUN MODEL As写真:パワーアシストスーツ ATOUN MODEL As|株式会社ATOUM(http://atoun.co.jp/products/atoun-model-as

ATOUN(アトウン)は松下電器の社内ベンチャーとして発足した、パナソニックの子会社。荷物を持ち上げ、運び、降ろすという動きを自動で検知し、最適なアシストを行い、腰への負担を軽減してくれます。二股のアームに吊り下げられたベルトの先をグローブなどにつなげることで、腕にかかる負担も軽減されます。

アシスト力は15kg程度、60~90分の充電で8時間稼働します。アームとベルトがないタイプは楽天市場やYahoo!ショッピングなどの通販サイトでも販売していて、130万円ほどです。
楽天市場|トキワ|ATOUN パワーアシストスーツ ATOUN MODEL A AWN-03B ( AWN03B )

 

人工筋肉で中腰作業を強力アシストする「マッスルスーツ」

実用化されたパワードスーツ写真:イノフィス(https://innophys.jp/

東京理科大学発のベンチャー企業、イノフィスの「マッスルスーツ」は既に建設現場で使われています。リュックタイプで、空気を駆動源とする人工筋肉を使って動作をアシストします。人工筋肉なので滑らかで自然な動きができ、最大で25kg~35kgという強い補助力があります。重い物を持ち上げる、中腰姿勢を続ける、下に降ろすといった、身体に負担のかかる作業の負担を軽減し、腰痛を予防します。

口にくわえたマウスピースや、あごのタッチセンサーで操作するのも特徴です。標準モデルのメーカー希望小売価格は60万円と、価格も低く抑えられています。

 

上向き作業をアシストする「Ekso Vest」

上向き作業用アシストスーツ「Ekso Vest」写真:向き作業用アシストスーツ「Ekso Vest」施工従事者向け改良品を開発、住宅施工現場へ順次導入|積水ハウス

最後に、まだ発売されていませんが、建設現場に特化した製品が「Ekso Vest(エクソ・ベスト)」です。もともとアメリカの製品で、自動車メーカー・フォードの工場で実証実験が行われ、労働者の事故が83%も激減したという優れものです。それを積水ハウスと住宅関連部材メーカーのダイドーが共同で日本の住宅施工現場用に改良しています。

上を向き手を上げて石膏ボードを支えたり、ドリルを持ち続けたりと、天井や軒裏、設備工事などでよく行われる作業用です。背中に背負うリュックタイプで、腕もサポートし、2.3kg~6.8kgの重さを支えることができるそうです。本体も4.5kgと軽めで、電力を使わずガススプリングを動力源とするため、現場での充電がいらず、長時間使えます。

今後、フィット感や屋外での防水性などをテストして、2018年12年の実用化を目指しているそうです。

 

レンタルでのお試しもできます

開発の進むパワーアシストスーツ。まだまだ発展途上だけに、着脱に手間が掛かったり、本体の重さが逆に負担になったりという話も聞こえてきます。

そして一番のネックになるのは価格でしょう。一般的商品でも60万円~150万円と高額です。しかし、月数万円でレンタルできる会社もあります。社員の腰痛に悩む会社は、ぜひ試してみてください。

●パワーアシストスーツをレンタルできる主な会社

オリックス・レンテック
http://www.orixrentec.jp/roboren/product/care_medical_robot/musclesuit.html
UPR
https://www.upr-net.co.jp/suit/
太陽建機レンタル
https://www.taiyokenki.co.jp/product/tokki/post_2.html

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