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簡単に言うと何?に応えるAI/人工知能基本用語まとめ

「簡単に言うと何?」に応える用語集

AIの記事や本を読んでいると、専門用語が飛び交っています。似たような言葉、しかも英語が多いので、すぐに付いていけなくなる人が多いようです。そこで、2017年9月現在、検索ボリュームの多いAI/人工知能用語をできるだけわかりやすく解説します。

【AI】(えーあい)

英語の「Artificial Intelligence」(=人工の知性)を略したもので、日本語では「人工知能」。これだけ世の中で使われている割には、実は決まった定義はありません。大まかには「知的な働きをする技術や機械、ソフトウェア」ということになります。エクセルの検索やマクロでも「AI搭載」として販売されていることもありますが、もう少し「賢そうな」処理をするものを指す場合が多いでしょう。

【IoT】(あいおーてぃー)

英語「Internet of Things」の略。「モノのインターネット化」「モノのオンライン化」と訳されます。さまざまなモノがインターネットに繋がることで、遠隔操作できたり、内蔵センサーで状態を確認できたりするようになります。これからは、掃除機、エアコン、冷蔵庫といった家電はもちろん、ドア、ペットの首輪、ベッドなどあらゆるモノがIoT化すると言われています。IoT端末から得られる動作情報やセンサー情報を「ビッグデータ」(後述)としてAIが解析したり、動作を自動操作したりという方向で研究が進んでいます。

【アルゴリズム】(あるごりずむ)

あらかじめプログラミングされた指示や判断基準のこと。AIの分野では、アルゴリズムを機械が自分で作成する「機械学習」(後述)が注目を集めています。

【医療用AI】(いりょうようえーあい)

医療分野でのAI活用はかなり以前から進んでいます。「エキスパートシステム」といい、専門家がパターンを膨大に入力することで、症状を聞いて病気を判定しています。現在ではさらに進んで、AIが遺伝子情報からガンを早期発見したり、レントゲンや写真診断をしたりと高度になっています。

【AIアプリ】(えーあいあぷり)

スマートフォンのアプリにも「AI搭載」をウリにするものが増えています。有名どころでは、美少女コミュニケーションアプリ「SELF」があり、AIの自然言語認識(後述)技術が使われています。ほかにも、AIの画像解析や自然言語処理(後述)を使ってユーザーに合ったコーディネートを提案するファッションアプリ「SENSY(センシー)」、条件を入力して勧められた仕事を○×で判定していくとどんどん自分にあった仕事を選んでくれる転職アプリ「キャリアトレック」などがあります。

▼「SELF」告知動画

【AI映画】(えーあいえいが)

AIを搭載したロボットは人間と心を通わせるのか?というのはSF映画の定番パターンの1つです。AIが人間に背いて人類の絶滅を目論むという「ターミネーター」系も定番です。その頃よりAIが身近になった今では、AIロボット映画の方向性が少し変化しています。たとえば2015年公開の「チャッピー」。警察用AIロボットとして開発されたチャッピーがギャングに育てられて開発者の意向とは逆にどんどん悪に染まっていくSFアクションです。ほかにも、声だけの会話型AIに恋する「her/世界でひとつの彼女」や、死んで意志を持つAIになった科学者の野望を追う「トランセンデンス」などがあります。

▼映画「チャッピー」予告編

【AI研究】(えーあいけんきゅう)

AIは現在、研究機関でも企業でも盛んに研究が進んでいます。その主要なテーマは以下のように多岐に渡ります。
引用:人工知能学会|人工知能研究
この記事に出てこない用語をいくつか説明します。「遺伝アルゴリズム」は、祖先の特徴が混ざって子に引き継がれるという遺伝の原理を、AIで人工的に再現して問題解決に役立てようという技術のこと。「データマイニング」は膨大な未整理情報から役に立つ情報を見つけ出す技術のことです。スーパーの買い物情報から、おむつとビールがよく一緒に買われていることがわかった、という例がよく取り上げられます。

【AIスピーカー】(えーあいすぴーかー)

AI関連商品で世界的に今一番熱いのは「AIスピーカー」です。スピーカーと言っても、音楽を聴くためだけのものではありません。スピーカーに向かって話しかけると、天気や時刻を教えてくれたり、連動している家電製品を操作できたりします。Siriをもう少し賢くしたAI入りの筒型スピーカーというイメージです。2014年11月にAmazonが「Echo(エコー)」を発売して大ヒット。Googleも2016年11月に「Home」を発売、Appleも2017年末に参入予定です。日本ではAmazonもGoogleも製品はまだ発売されていませんが、2017年8月にLINEが「Clova(クローバ)」を機能限定版で発売し、先手を打ちました。

▼LINEのAIスピーカー「Clova」のイメージ映像

【AIファンド】(えーあいふぁんど)

AIを活用したり、開発したりしている企業に投資するファンド(投資信託)です。三井住友アセットマネジメントの「グローバルAIファンド」が驚異的な人気で、設定から1年経たずに2800億円も集めています。投資先はアメリカのIT企業がメインです。Amazon、Salesforce、Twitter、テスラ、百度(バイドゥ)といった企業に投資されています。

【オープンソースAI】(おーぷんそーすえーあい)

無料で自由に改変できるソフトウェアとして一般公開されたAIのこと。Googleの「TensorFlow(テンソルフロー)」、Facebookの「Torch(トーチ)」などが知られています。MicrosoftやAmazonもオープンソースAIを公開しています。多大な投資をして開発したAIを公開するのは、パソコンやスマートフォンのOSに当たるものなので、今のうちにシェアを獲得して将来的に儲けたいという「フリーミアム」戦略を採っているからのようです。

【機械学習】(きかいがくしゅう)

人工知能を作るための手法の1つ。通常の機械は、人間が細かく指示を書いたプログラムに従って動きます。ところが機械学習ではプログラムを人間が作らず、膨大なデータから機械が自分で学習して、判断基準のようなモデルをつくっていきます。そして答えを自分で出します。そのための学習が機械学習です。

【クラウドAI】(くらうどえーあい)

クラウド(インターネット上のコンピュータ)上に設置されたAIのこと。iPhoneのSiriやAndroidのGoogle Assistant、AIスピーカー(前述)なども、本体にAIを搭載しているのではなく、クラウドAIにアクセスして処理を行なっています。自社のクラウドAIをたくさんの人が使えば使うほど、有用なデータが集まり、AIも賢くなっていくことから、激しいシェア争いが行なわれています。

【仕事】(しごと)

2013年、オックスフォード大学のマイケル・オズボーン准教授が「今後10~20年で47%の仕事が機械に取って代わられる」と論文で書き、該当する702の職種名まで発表しました。具体的には電話オペレーター、レジ係、会計事務員など。建設関連では、塗装工、内装工、建設機器オペレーター、測量技術者、造園作業員などがリストに入っています。リアリティのある予想に不安を漏らす人が多く、大きな騒ぎになりました。ただ現在では、車の登場で馬車関連の仕事がなくなった代わりに車関連の仕事が増えたように、AI関連の仕事が増えるだろうとも言われています。

【自然言語処理】(しぜんげんごしょり)

英語では、「Natural Language Processing(NLP)」。人間が普段使っている自然な言語をコンピュータで処理することです。テキストや音声で入力される言葉の意味を解析し、自然な受け答えをしたり、自動で翻訳をしたり、要約したりとさまざまな用途に必要とされる技術です。

【Siri】(しり)

iPhoneに搭載されたAIアドバイザー。AIを生活の中に溶け込ませた画期的なアプリです。自然言語認識技術が使われています。技術レベルはそれほど高くないとされていますが、より一層の知名度と浸透度で活用が期待されています。

【人工知能学会】(じんこうちのうがっかい)

日本のAI研究をリードする研究者たちの組織。AIについての研究や講演などを積極的に行なっています。外部からも参加できるAI入門講座やセミナーも開催されていますので、参加すると一流の研究者と交流できるかもしれません。

【チャットボット】(ちゃっとぼっと)

AIを利用した自動会話プログラムのこと。LINEのようなテキストのやりとりである「チャット」と、自動的に何かをするソフトウェアである「ボット」を組み合わせた言葉。ビジネスでは顧客からの問い合わせに答えるチャットボットの導入が進みつつあります。

【ディープラーニング】(でぃーぷらーにんぐ)

人工知能を実現するための技術の1つに「機械学習」(前述)があり、その技術の1つが「ディープラーニング」です。日本語では「深層学習」とも呼ばれます。画像に何が写っているかを判断するような複雑な処理に使われています。たとえば第1階層では明度を判断し、第2階層では形を判断し、第3階層では色を判断するといった具合に、複雑な処理を階層に分けて行ないます。機械学習なので、機械が自分で各階層の処理を自動的に調整する仕組みです。今回の第3次AIブームはこの技術が牽引役になっていると言われます。

【ニューラルネットワーク】(にゅーらるねっとわーく)

こちらも機械学習の一種。人間の脳内に数多く存在している神経細胞(ニューロン)とそのネットワークを、コンピュータ上に人工的に再現する技術です。1つひとつのニューロンの処理能力は低いですが、数多く繋がることにより、複雑な処理を行なうことができます。ディープラーニングはニューラルネットワークの一部です。関係としては、人工知能>機械学習>ニューラルネットワーク>ディープラーニングとなります。

【Python】(ぱいそん) プログラミング言語

プログラミング言語の一種で、AI開発やWeb開発によく使われています。「YouTube」もPythonで作られています。プログラミング文法がシンプルなので、少ないコードでプログラムが組め、わかりやすいコードができるとして人気になりました。AI関連の職業には必須の言語です。

【汎用AI】(はんようえーあい)

現在のAIは囲碁用AIは囲碁しかできず、画像認識用AIは画像認識しかできない「専用AI」です。一方、人間と同様に囲碁も画像認識もできるオールマイティなAIが「汎用AI」です。現在、その実現を目指して研究が進んでいます。

【ビッグデータ】(びっぐでーた)

これまではデータというとエクセルデータやCSVファイルのように、データベースに登録された扱いやすい構造化データを指していました。しかしビッグデータと呼ぶ場合、画像ファイルやテキストファイルのような非構造化データも含みます。そして、GPSの位置情報データなど、リアルタイムに蓄積されていく膨大なデータを含むことが多くあります。人間が膨大なデータを処理するのは時間がかかるので、AIに任せようという流れになっています。

【りんな】(りんな)

マイクロソフトがLINE上で公開したAI搭載のチャットボット(前述)アプリ。おしゃべり好きな女子高生というキャラクター設定で、恋愛相談に乗ってくれたり、眠れないときに一緒に羊を数えてくれたりと、コンピュータとは思えないカジュアルな対応が人気を集めています。現在も公開中です。

【ロボット】(ろぼっと) ペットロボット

SF映画やアニメの多くはAIとロボットがセットになっています。しかし現実にはロボット技術(ロボティクス)は進化が遅く、AIというソフトウェアの進化が先行しています。2014年6月にソフトバンクが発売した「Pepper(ペッパー)」が市販のAI搭載ロボットの中では進んでいます。コンパニオンロボットというタイプで、便利よりは癒しを優先させているタイプです。介護用ロボットといった実用的なロボットはまだ先のことになりそうです。

▼ヒカキンTV「Pepper(ペッパー)がやってきた!人型ロボット!」

まとめ

これからどんどんビジネスや生活に入ってきそうなAI(人工知能)。基本的な用語さえわかっていれば、これから登場する新技術や新商品の話題にも入っていきやすいと思います。ぜひご活用ください。

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